春になれば種を蒔き
晩夏になれば稲穂が頭を垂れ
秋には刈り取る
時に従って生きるというのは神様が先人に与えた知恵だった
いくら春に刈り取りたくて
秋に種を撒いても
お米は食べられない
自転を催促して
1日が20時間生きようと
公転を急かして
400日生きようとする人だ
神様は時の神様だ
夏を嗅ぎつけ
蝉が土から抜け出し
夏の終わりを嗅ぎつけ
畦道に曼珠沙華が咲き誇る
1分も1秒も違わない
万物もそうなら
神様が時を違うことがあるだろうか
時を催促せず
私が時を掴もう
若い青春を時と共に走ろう
慌てず焦らず
悠々と流れるあの小川のように
どっしりと構えて生きていきたい